トヨタ クラウンアスリート
クラウンは誕生から60年以上日本を代表する高級セダンとして知られていますが、その中でもクラウンアスリートは走りに特化したグレードになります。
今回ご入庫いただいたクラウンは13代目のアスリートになります。カラーはトヨタ202ブラックのソリッドカラーです。
ソリッドブラックの相談は9割以上が「傷」についてで、そのほとんどを占めています。しかし、今回のクラウンアスリートの相談は「艶」についてでした。
オーナー様からよくよく話を伺うと、「ガソリンスタンドでキーパーコーティング」を行ったとの事でした。
初回キーパーコーティング後にメンテナンスを2回で1年ちょっとが経過しています。
現車を確認してみると全体的に曇っており、艶がほとんど無い状態でお世辞にも綺麗とは言える状態ではありませんでした。
今まで何台も同じような症状の車を見ていますが、メンテナンスと称しコーティングを塗るだけの行為がシミや汚れをそのままコーティングしてしまい、それを繰り返す事で艶が無くなってしまうのです。当然撥水はしています。
しかし、202ブラックの魅力とは何でしょうか?車の色を選ぶ際に202ブラックには何を求めるのでしょうか?
やはり、他の色では味わう事の出来ないその深いまるで鏡の様な「艶」では無いでしょうか。
いくら撥水していても艶が無いのであれば202ブラックの魅力が半減・・・いや、ほとんど無くなってしまいます。
オーナー様の「キーパーコーティングとはきっぱりと縁を切りリセットしたい。」という気持ちに応えられる様に今回も頑張らせていただきました。
何層にも汚れをコーティングしてあるので下地処理にはかなり時間を要しましたが、その甲斐あって古いコーティングやシミ汚れを綺麗に除去する事が出来ました。
そして、シミや汚れで隠れていた傷も高輝度LED照明で確認し除去します。
脱脂洗車後にガラス濃度100%の「低分子型・完全硬化型ガラスコーティング剤 リボルトプロ」をたっぷりと塗り込み艶やかになったクラウンアスリートは「本当に同じ車?」と言いたくなるほどの変わり様でした。
今後は当店からお渡しておりますメンテナンスキットを利用してセオリー通りの洗車をしていただければ、長期間にわたり美しい状態を維持できると思います。
この度はご用命頂きまして、誠にありがとうございました。